vol.151

メルマガ編集長に就任した岡田です。

五月晴れが続き、緑を揺らすように吹く風も気持ちがいいですね。

新入生も続々とSOJに入って新しい風を吹き込んでくれています。

先号に続いてJリーグ再開についての記事を書きました。

今回取り上げるのは、水戸ホーリーホックです。

++ マイレポート ++

帰ってきた僕らのJリーグ

~水戸ホーリーホックが繋ぐ絆~

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5月14日、ケーズデンキスタジアム水戸でJ2リーグ第12節水戸ホーリーホックvsロアッソ熊本の試合が開催された。

ホーリーホックは慢性的に経営面で問題を抱えている。さらに今回の震災でスタジアムのメインスタンドが損壊。当面の間バックスタンド席のみでの観戦となる。苦境に立たされているホーリーホックだが水戸、茨城の復興のシンボルとなろうとしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラブはこの試合を「城里町の日」(城里町は水戸ホーリーホック・ホームタウン推進協議会に加盟している)として開催。城里町に在住、在学の人を無料で招待した。また、前座試合として城里町立城北中学校vs城里町立桂中学校が対戦した。さらにハーフタイムにはスタンドにボールが投げ込まれ、キャッチした70人に城里町産のきのこ詰め合わせがプレゼントされた。

スタジアムの外では「がんばれ茨城!風評被害に負けるなキャンペーン」が行われた。ホーリーホックの2選手がJA水戸の農産物を販売。また、いばらき乳業ブースでは紙パックの牛乳、コーヒー牛乳が各100円で販売された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会場を盛り上げる企画をしたのはホーリーホックだけでない。対戦相手であるロアッソ熊本から茨城県内の児童養護施設の子供、水戸市内のサッカー少年団らに向けた観戦チケットが贈呈されたのだ。チケットは募金による義援金で購入したもので、試合前にロアッソのサポーター代表による贈呈式が行われた。その際に互いのサポーターがエールを送るシーンがあり、スタジアムは温かい拍手に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学生らによる活動も目を引いた。『風評被害を軽減し日本の復興に寄与する』という以下のプロジェクトの今後の発展を願う。

『筑波大学の学生が“Japan is Safe”プロジェクトチームを結成。大学内にて外国人留学生を学生含む約300人を集め、観戦バスツアーを実施。スタジアムのゴール裏スタンドにて“ Japan is Safe ”の横断幕を掲げ、日本は安全であるというメッセージを世界に発信する。』

http://bit.ly/jnZkYx

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試合は互いにチャンスを作りあともう一歩のところまでいくが、決定機を逃しスコアレスドローに終わった。特に試合終了間際にホーリーホックが作り出した決定的なチャンスには、スタンドがボルテージは最高潮に。試合後のスタンドへの挨拶では、チャンスを活かせなかった岡本選手が号泣してサポーターに励まされている一幕もあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(頭にテーピングを巻き、号泣する岡本選手)

バックスタンドしか使えないために観客の密集率が高く、より盛り上がりがあるように感じた。また多くのサッカー少年団のユニホームを着た小学生が大声で応援している姿が見受けられたので、ロアッソの好意は実を結んだといえる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スタジアムの出口ではFC 岐阜からのべ5000丁の豆腐が観客にプレゼントされた。岐阜県に本社を置くギアリンクスという会社が、パラグアイの日本人社会から受託した被災地支援の豆腐の一部をFC 岐阜より寄贈されたものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

水戸ホーリーホックは復興のシンボルとなるために、地域を巻き込んだ企画を行って盛り上げようとしている。しかし地域の復興はクラブの力だけで成功できるものではない。サポーター、地域、さらには J リーグが協力して進めて行かなければならない。サッカーですべての問題が解決するわけではないが、サッカーでしか作れない絆があるのだ。

 

岡田恭平

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